メダルは取れませんでした。
しかし見る者に感動を与えてくれた最高の四位。
ソチ五輪、日本代表女子モーグルの上村愛子選手が最後の冬季五輪で頑張ってくれました。
リアルタイムで見ていましたが最後は涙が出そうになりました。
なぜこうも感動してしまうんでしょう?!
上村愛子選手の魅力を考えてみました。
鮮烈デビューから18年
愛らしいルックス、しかも高校一年生ということで主要メディアから注目され、長野五輪で鮮烈デビューを上村愛子選手はしました。実力としては里谷多英選手が上でしたが人気先行でこぞってテレビに取り上げられていたのを覚えています。
その時には「可愛らしくてみんな注目しているな」程度にしか私は思いませんでした。
しかし彼女が過去出場した冬季五輪の成績を、その都度見るたびに私は考えが少しずつ変わっていきました。
なんで一段ずつなんだろう・・・
彼女は過去出場した冬季五輪の成績は以下のとおり。
- 1998年 長野:7位
- 2002年 ソルトレイク:6位
- 2006年 トリノ:5位
- 2010年 バンクーバー:4位
見事に一段ずつステップアップしてます。
しかし彼女としては「なんで一段ずつなんだろう・・・」とバンクーバー五輪で無念の言葉を発しています。
2009年には世界選手権も優勝して実力も十分兼ね備えているのに、五輪では一段ずつしかステップアップしませんでした。
色々と悩み、苦労を重ね今回のソチ五輪に挑んだ段階で、私の心境としては「是非メダルを取ってほしい」と変わっていました。愛くるしいルックスなんて関係ない。努力して少しずつステップアップしている様子が凡人の自分としては非常に共感したんです。
凡人は天才と違って少しずつしか成長しません。
努力して成長していく姿に自分もこうなりたいと希望を重ねたんだと思います。
お願い失敗して!
今回のソチ五輪決勝では滑走順番としては上村愛子選手は一番最初でした。
予選から何本も滑走し少しずつ調整し、最後の決勝戦では今までのどの滑走より速い30秒台でゴール。それを見た瞬間ガッツポーズをしてしまいました。やった!やった!これはメダルに行けるんじゃないか?ハラハラドキドキとテレビに注目してしまいました。
上村愛子選手の滑走の後に二人の選手が滑走し、それぞれ上村選手より順位が下。
これはもうメダルに届くんじゃないかと淡い期待。
しかし残り三人は強豪。デュフォーラポワント姉妹が滑走し上村選手よりも上の順位に位置した段階で最後のハンナ・カーニー選手の番には、失礼ながら心の中で「お願い失敗して!」と祈ってしまいました。
ハンナ・カーニー選手も上村愛子選手と同じように応援する人々がいるのに。。
でも正直な気持ち。そういう目線でテレビを見入ってしまいました。
結果は2010年バンクーバー五輪金メダリストのハンナ・カーニー選手が3位に入り、上村愛子選手は四位になってしまいました。
すがすがしい笑顔の四位
残念ながらまた四位になってしまいましたが、その後の上村愛子選手のインタビューは清々しさを感じました。
バンクーバー五輪の時とは違い多く滑れた事への感謝。応援している人たちに何かを伝えるような滑走。自分の最高のパフォーマンスを発揮できたことの喜び。すべてにおいて見ていて清々しさが溢れ出ていました。
何より本人が「メダルは無いんですけどね」と笑顔でエヘヘという感じで笑っていたのが最高でした。
きっと応援していたお母さんも一安心した事でしょう。
まとめ
スポーツには人を感動させる力があることを改めて感じた出来事でした。
苦労を重ね何度もトライしても結果が出ない事なんて人生にはよくあります。
「頑張れば夢叶う」というセリフもよく聞きますが、頑張っても夢はかなわない。でも沢山の人に夢と感動を与える事が出来る!という事を上村愛子選手から学んだ気がします。
凡人は少しずつしか成長できませんが諦めずに続ける様頑張っていきたいものです。
上村愛子選手。本当にお疲れ様でした!
そして感動をありがとう!!!
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